BROTHER 1908LAB
ブラザー工業株式会社様の新規事業部が管轄するスペース「1908LAB」のデザインを行いました。 この施設はセッションスペース、FABスペース、プロジェクトスペースの3つの要素で構成されています。 今回の空間は創業の起点となったミシンに焦点をあてコンセプトを組み立てました。まず最初にこの空間のデザインを考えるにあたり、この場所のロゴイメージを作成しました。そのロゴは足踏みミシンの鉄の踏み板のデザインをアレンジしたものです。今回の物件はその昔、ミシンで使用するパーツを鋳物で作っていた場所でもありました。またこの空間を一つの機械に見立てて、踏み板を踏んでいくことでこの場所を動かしていく、アクティブにしていくという意味を込めています。このような思いを込めて踏み板のデザインをベースにして、この場所の名前を配しました。 オレンジのカラーを使用したのはミュージアムに展示してあったミシン「コンパルDX」の配色に着想を得ています。またセッションスペースで使用される椅子は、昔の足踏みミシン用のスツールのオマージュでスタッキング可能になっています。天井の照明の光をミシンの縫い目に見立て、セッションスペースではジグザグ縫い、FABスペースでは斜め縫いをイメージした配置にしています。 このように要素を空間にちりばめて、ストーリーを作り会社のイメージ、雰囲気を盛り込んで全体を構成していきました。 またFABスペースの家具はTABのトラぺゾイドスツールやワークテーブル、セッションスペース用のスツールを社員の有志の方々と一緒にDIYワークショップを行い、この場所を一緒に作っていくというプロセスも体験してもらいした。
<セッションスペース>
<FABスペース>
昔の看板
最新のマシンも入っております。
オールドロゴ
今回のイメージにつながったコンパルDX
この場所のロゴです。
古いミシンも展示してあります。
ラインライト
サンプルで持ってきたTABスツールも改造できてしまう。TABHACKされてます。
有孔板を使った収納。
大きな壁面にはホワイトボード塗料を塗りどこでもアイデアを共有できるようにしています。
斜めのライン
担当者の間瀬さんがDIYしたプレゼンカウンター ほかの社員の方がスピーカーを埋め込んでくれました。
レーザーカッターでカットした棚の蓋