新建築 住宅特集 2021年9月号に「SLBH06」が掲載されました。
新建築 住宅特集 2021年9月号に「SLBH06」が掲載されました。
新建築住宅特集2021年7月号に「緑町の家」が掲載されました。
お施主様をはじめ、工務店さん、職人さん、関わって下さった皆様に感謝申し上げます。
母屋の土地の一部分を譲り受けた旗竿敷地に建つ住宅である。
周囲は住宅に囲われ、東西にわずかな抜け、南に母屋、北に隣家が迫る状況であった。夫婦と犬(2人+1匹)の住まいにおいて、広すぎず、狭すぎず、フレキシブルに暮らすきっかけとなるように、1間半グリッドの架構を検討する事から始めていった。
まず斜材で構成した架構を立上げ、1階部分を全てピロティにして母屋との繋がりをつくり出す。次に面材で構成した架構を立上げ、軒高を低く抑えることで隣家の採光に配慮した。最後に2つの架構体に屋根を架け、一つのボリュームに統合した。また相互に短辺方向(南北)の耐力を担うことで、長辺方向(東西)に抜けをつくり出している。
借景を取り込むエントランス、落ち着けるベッドルーム、朝日が入る食事スペース、料理に集中できるキッチン、風が抜けるランドリールーム、といったように架構によるグリッドごとの特徴と生活の繋がりを意識しながら住まい手と共に間取りを決めていった。またピロティは簡易的に間仕切ることで今後の余白としても機能する。
連続する架構が生活シーンを切り取りながらレイヤー化していくことで、日常という体験をより確かに感じられようになる。繰り返しや規則性が生活に多様さを見い出す一つの「ものさし」となることで、暮らしの豊かさに繋がるのではないかと考えた。
3Dプリンタ、レーザーカッター、ホームセンターの木材や金物で製作するバトルピンボールマシンを作りました。
下記アドレスから3Dデータをダウンロードできますので、是非つくってみてください!(木材のそりや個体差で調整する箇所はかなりありますが、、、)
データ
※製作物の保証はありませんので、楽しく作ってみてください~
[オープンハウスのご案内]
この度、岐阜市雄総にて「緑町の家」が完成いたしました.
クライアントのご厚意によりオープンハウスを開催させて頂くことになりました.
みなさまご多忙のことと存じますが、足をお運び頂けると幸いです.
日時:
4月3日(土)10:00 – 17:00
4月4日(日)10:00 – 17:00
参加申込:
kaminaga.sekkei@gmail.com (担当:神永まで)
※参加日・時間・人数をお知らせください.
“INTERSECTIONS edit by TAB Journal”とはTABがこれまでに関わらせて頂いた場所や空間で過ごしている方々に焦点をあて、インタビューしていくコーナーになります。
第9弾として2014年4月に竣工した個人住宅「美濃青柳の住宅」にて住まい手であり、ギタリストでもある「山口義充」さんにインタビューをしました。完成してから約7年を経たこの住宅での住まい方や生活についてお聞きしました!
↑竣工当時の写真
竣工当時の記事:ARCHIDAILY https://www.archdaily.com/567521/minoyanagi-house-tab
TAB:このプロジェクトはどういうプロセスを経て進んでいったのでしょうか?
山口:まずは薪ストーブを住宅に入れたい!という思いがあって、それを伝えました。薪ストーブが家の中心にあり、吹き抜けを介してそれぞれの部屋がくっついてくるような住宅になりました。薪ストーブは毎年使っていて住み始めたときはなかなか火をつけるのに苦戦しましたが、今は慣れたのですぐに火をつけれますね。もう我が家になくてはならない存在ですね!
(↑薪ストーブの着火するところを実演してもらう。本当にすぐに火がついて空間が暖かくなりました!)
TAB:住宅の大きさについてですが、この住宅は一般的には小さい住宅(延床面積69.20㎡)だと思うのですが、このサイズにした理由は何かありますか?
山口:小さい住宅をつくるつもりはなかったのですが、、、笑。予算との兼ね合いと住むことによってかかるコストなどを西田さんと山下さんと協議して、小さく楽しく住んでいくことにして設計が進んでいきましたね。結果的に小さくなったというか。
TAB:なるほど。数字でみると小さいという印象は受けますが、実際に訪れてみると吹き抜けがあったり、空間が段差で繋がっていたりするので狭さをあまり感じないですね。個人差はあると思いますが。
山口:そうですね。家は実際は小さいけれど、吹き抜けや段差や玄関の大きな開口部などがあることで広く感じます。なのであまり狭いと感じたことはないです。広い狭いという感覚じゃない部分はありますね。工夫のしがいがあります笑
↑現在の外観。庭には薪ストーブに使う薪が置かれている。
TAB:住宅が着工して、工事が進んでいく中で、山口さんもDIYで壁とか塗りましたよね!
山口:予算の兼ね合いで、コストを下げることが目的だったのでがんばりました!壁や床の塗装などやりましたね。壁は高いところがあるので塗れるところまで。TABのメンバーの方々に助けてもらいながら。。手すりなどの金物も地元の先輩にお願いして作ってもらいましたね!助かりましたね~。
TAB:壁、床塗りましたね~!竣工して7年経ちますが、住んでいて何か感じたことはありますか?
山口:前面の道路に対して斜めに家が建っているので友人からは「おまえんち斜めやな~」と言われます笑。けど、両隣に家が建っているので、この斜めによって光の入り方が変わっています。TABの山下さんが窓を開けたら隣の窓とならないようにと、気にしてくれて配置を考えてくれました。住んでみて感じるのは薪ストーブのある玄関+土間リビングが家の中では一番明るく、曇りはキッチンは電気をつける程度、キッチンの上の天窓からも光が入りますし良いです。建物全体が明るいというよりは場所ごとでの明るさがあるイメージですかね。
TAB:なるほど。場所ごとでの明るさがあることで、場所によっての過ごし方がいろいろありそうですね。薪ストーブのある玄関+土間リビングに竣工したときにはない収納棚や珈琲台用のカウンターがありますが、これはどのタイミングでつくったのですか?
↑珈琲の道具が並べられたカウンター収納
山口:薪ストーブのある玄関+土間リビングに新しく作った棚は子供が2人いるのですが、モノが増えてきて整理するためにどうしようかなぁと考えていた時に、イベントで久しぶりにあった友達が家具などを作っている仕事をしているということで、その友達にお願いしました。エアコンも棚の中に隠してもらいました。見た目がスッキリして気に入っています。珈琲台用のカウンターは引っ越してすぐのときは前の家で使っていた台をそのまま使っていたのですが、珈琲を煎れるためのカウンター+収納として収納棚を製作したときと同じ友達に作ってもらいました。どちらも素材は壁面と同じラワン材にしています。
TAB:タイミングがとてもいいですね!空間に合わせて作ってもらっているのでもともとここにあったっけ?と思ってしまう感じですね!そういえば、設計していたときはキッチン奥の部屋を分割して子供の部屋にすると話していましたよね!
山口:そうですね。子供が大きくなってきたので子供部屋をどうするかが次の課題ですね~。キッチン奥の部屋を分割したらモノを移動して~とかなんとかやっていると、最終的には自分はこのリビングで寝袋で寝ているかもしれないですね笑。いろいろ考えることは楽しいです。
↑One Tree Academyで演奏する山口さん
TAB:山口さんは住宅のオーナーの側面もありますが、ギタリストとしても活動されていますよね。IAMAS准教授ジェームス・ギブソンさんとのイベント「One Tree Academy」の音楽担当として会場のミュージックをお願いしましたね!当日は会場であたりが暗くなるまで生演奏をしてもらいましたね。
山口:会場でずっとギターを弾いてたね。そのイベントの後、ジェームスさんの紹介でダウンメーカーNANGAさんのムービーの音楽をやらせてもらいましたね。
TAB:そうでしたね!琵琶湖の映像に音楽がいい感じにはまっていますよね!(ムービーはこちら) 前に南原食堂でたまたまお会いしたときに、そのまま生豆(焙煎する前のコーヒー豆)を買いに行ったときがありましたよね?まだ引き続き珈琲の焙煎はしているんですか?
山口:もちろん!焙煎していますよ~!今日は珈琲を飲んでもらおうと思って準備しておきました!最近ではドリップパックもできるようになったので、登山行くときに持っていっています!
TAB:ドリップパックいいですね!焙煎を見せてもらっていいですか??
山口:もちろん!
↑キッチンで珈琲の手編焙煎
↑珈琲で休憩
TAB:なんか凄い贅沢な気がします。。。美味しいです。焙煎楽しんでますね~。
山口:手網焙煎なので焙煎のムラはありますが、自分の好みに合わせて調整できるから楽しいです。豆も好きな豆を選べますし。趣味の範囲だけど、なんかロゴとか作れたらなと思うんですけどね~。作れますかね??
TAB:作りましょう!
山口:お願いします!
※後日、山口さんの好きな燕岳の輪郭のスケッチをもとにロゴが完成!パッケージ試作を作ったり、ステッカーも印刷所に入稿して作ってみました!
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Yoshiatsu Yamaguchi
11歳からギターを始めた。学生時代にストリートライブ、ライブハウスでのバンド活動をしてきた。メインデュオとしてSOUL、HipHop、昭和歌謡をMIXしたサウンド、「SameOleChillies(セイムオーチリーズ)」を「telchino(テルチーノ)」と2人演奏を行っている。2021 年4月にミニアルバルリリース予定。
バンド「TeedPeee」にギタリストとして昨年より参加し、HipHopトラックの生演奏、インストバンドとして活動の幅を広げている。ソロ活動としては、Rock, Jazz, Blues, SambaなどのジャンルをベースにイベントでのBGM演奏や楽曲製作など様々なジャンルを横断しながら活動中。2020年から幾見雅博氏に師事。
※手編焙煎山豆(YAMAME)については、instagramのDMでお問い合わせください。
instagram : @yamag_chillies